【スペシャル対談】サッカー元日本代表 本山雅志選手×ビアンコネロFC 大西伸也監督

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対談紹介

【本山雅志】

◆プロ経歴
1998-2015 鹿島アントラーズ
2016-2019 ギラヴァンツ北九州
2021-   クランタン・ユナイテッドFC

◇代表経歴
1999 U-20代表
2000 シドニーオリンピックA代表
2004 アジアカップ代表

【大西伸也】

JFA公認サッカーC級ライセンス
◆選手経歴
旭川実業(サッカー)
Divertido旭川(フットサル)
DC旭川(フットサル)

◇指導実績
永山サッカー少年団監督
エスピーダ旭川コーチ

《旭川少年サッカーの未来のために》

今回対談するのは、現役時代に「鹿島アントラーズ」に所属し、
プロとして私たちに夢を見せてくれた本山雅志選手。

さらに、2020年度より、「ビアンコネロ旭川フットボールクラブ」の監督に就任した大西氏。

ビアンコネロ旭川のアドバイザー「池内友彦」氏のご紹介で本山選手の参加が決まったスペシャルサッカークリニックは、
新型コロナウイルスの感染拡大を防止する観点から開催延期になっておりましたが、この度来旭が実現。

そんなお二人に「旭川少年サッカーの未来のために」をテーマに対談していただきました。


【まさか、こんなところでお会いできるとは。】

大西監督 「本当に子どもたちが憧れる選手だと思います。まさかこんなところでお会いできるとは思ってもみませんでした。今日はよろしくお願いいたします。」

本山選手「いやいや、ありがとうございます。こちらこそよろしくお願いいたします。」

—本山選手、旭川の印象はどうでした?

本山選手「札幌までは来たことがあったんですけど、旭川までは来たことがなかったので、実際歩いてみて都会だなと思ったし、今日の練習場も結構景色がきれいで子供たちものびのびとサッカーやっていたんで、こんな環境でサッカーできるなんてすごい幸せなことだな思いました。」

大西監督「やっと旭川にも人工芝が入ってきたんですよ。二か所くらいかな?」

本山選手「人工芝ならね、雪払えばまだ練習できるから…」

大西監督「いえ、本山さん!旭川の雪すごいんですよ。もうこんなん(大きく手を広げて)」

本山選手「そうなんですか!?それは大変だ!とはいえ今日の練習場はとてもよかったですよ。」

【好きな選手をどんどん見つけてマネしていってもらいたいですね。】

—過去の選手で子供たちに参考にしてもらいたい選手をおしえてください。

本山選手「たくさんいますよ(笑)世界で言うなら、ジダン(フランス元代表)。めっちゃうまいです。僕はベンチだったんですけど、サンドニ(国際親善試合)でフランス代表と戦った時にもうすごかったです。まず、「止める・蹴る」がうまい。グラウンドが雨でぐちゃぐちゃだったんですけど「止める・蹴る」そして、「滑らない」。なんでアレができるんだろうって思ってました。

日本で言うと中田ヒデ(英寿)さん。そんなせかいでもしっかり戦ってるし、体幹も強い。僕も同世代なんですけど見ていて楽しいなと思ってました。サッカー好きなんだなって伝わってくる。

今の選手だと、南野拓実選手とか、中島翔哉選手とかはアジリティが高くてドリブルができる選手っていうのは世界でも通用するので参考になると思います。

子供たちはね、いろいろな特色がこれからついてくるので、今の時期からどんどん好きな選手をマネしていってほしいなと思いますよ。」

大西監督「僕はアザール(ベルギー代表)。仕掛け方がすごい好きですね。間合いとか。」

本山選手「そうですね、ちょっと探す感じ。相手の間合いに入らせないみたいな。」

大西監督「そうですそうです!探す感じが僕好きなんです。」

本山選手「そういう感じで好きな選手をどんどん見つけてマネしていってもらいたいですね。なかなかスピードとか身体は付いていかないかもしれないけど、成長していくうちに動きに体が反応していくと思うので。」

西監督「一つ質問いいですか? ビアンコネロFCで、コーンドリブルとかドリブルに特化したトレーニングメニューを組んでいるんですよ。そういう何かに特色のあるこだわったメニューは今後も続けていって大丈夫でしょうか?」

本山選手「僕も小さいころ、コーンドリブルとかシザースとかめちゃくちゃやりました。今となっちゃおかしいかもしれませんけど、足に重りとかつけて(笑)。一人で出来ることで二人三人でやった時に自信をつけて、最終的にクラブでって。なので、大丈夫です。僕が言うのもなんですけど(笑)、間違ってないです。」

【「止める・蹴る」というのがすごく大事。】

本山選手「あと「止める・蹴る」というのがすごく大事になってくるんです。止めることで次のプレーがやりやすくなるし、次の判断が確実に早くなるので。小っちゃい頃にこの反復練習をかなりやったんですよ。で、プロになってもやっぱりやるし。地道なんですけど大事になってきますよね。今回のサッカー教室でもそういうところをもう少し教えれられれば良かったなと思ったし、でも、そこは監督がね(笑) 教えてくれると思いますので。」

大西監督「そうですね。今回本山選手から「止める・蹴る」ということの重要さを教えていただいて、自分でもこだわっていた部分だったので、これからも自信をもって教えていこうと思います。」

本山選手「今日思ったのが、子供たちが1vs1とか精力的にやって、そのあとゲームで1vs1をちゃんとゲームに活かしている。すごい面白いなと、楽しかったです本当に。…まぁでも、僕らが一番楽しんでいたかもしれないですね(笑)」

大西監督「正直そう思います(笑)」

【子供じゃない。もう選手ですよね。】

—子供たちに技術面はもちろんのこと、メンタル面やモチベーションなどで気をつけていることはありますか?

大西監督「ひとりひとり子供の性格もあるので、この子にはこういう言葉をかけてあげようとか考えながら、まぁちょっと演技して奮い立たせるような事とか、褒めなきゃいけない時とかは自分の中でもシビアに観察しながら声掛けはしていますね。」

—教える立場になって気付かれたことはありますか?特に今日の「スペシャルクリニック」ではどうだったでしょう?

本山選手「ありますあります、たくさん。諦めないでボールを追っかけてくる子とか、いるんですよ本当に! それがやっぱり僕にかけている部分でもあるんですよ。サッカーが好きでボールを追っかけるっていうのはすごく勉強になりますね。子供じゃない。もう選手ですよね。年齢関係なく、本当にそういう姿に心揺さぶられて考えさせられますね。なので、自分で出来ることは本気で手を抜かずに伝えてあげられたらと思います。」

大西監督「わかります。僕は「笑顔」もありますね。とにかく楽しんでサッカーをすること。」

(深く頷く本山選手)

【子供の一番のサポーターはお母さん。】

—サッカーを始めた子供たちの親御さんにアドバイスなどありますか?

本山選手「僕の体験談ですけど、子供の頃、体が小っちゃくて病気がちな子だったんですね。でも、食事面で気を付ければ体は強くなるし、サッカー選手にしようとか思ってなかったかもしれませんけど、僕の母親は子供の成長のためにって考えてくれたんだと思うんです。なので、僕は子供の一番のサポーターはお母さんだと。」

大西監督「いいですね、旭川だとさらに会場もバラバラで送迎もとても大変だと思います。毎回とても感謝しています。食事の面も、僕子供三人いて三人ともサッカーしているんですけど、やっぱり食べさせてます。結構。

本山選手「僕は小っちゃい頃サッカーめっちゃやって、で、食事が追い付かないから小っちゃいまま。だからプロテインとか飲ませていただいて(笑)だから、食事の面、本当に大事にしていただけたらと思います。」

—では最後に子供たちに向けてメッセージください!

本山選手「本当に今日は楽しくサッカーやらせてもらって、自分を出してサッカーやってる選手もいっぱいいて、本当にサッカー好きなんだなって。だからずっと続けてほしいなと思います。で、サッカー選手になるならないは別として、後々、みんなで集まってコミュニティも作れるし、今はまだわからないかもしれないけどずっと続けてほしい。プロを目指す選手は、プロに入れる裾野はだいぶ広くなっていますけど、厳しい世界だと思うので素直にいろんな人の意見を聞いて、自分にイイものを取り入れてほしい。頑張ってほしいなと思います!」

大西監督「僕も一緒で。」

本山選手「まとめましたね(笑)」

大西監督「いや、長くサッカーを続けてほしいなと。やっぱり努力も大事ですし、楽しんでサッカーしていけたらと思います!」



終始穏やかな印象の本山選手はとてもオーラがありました。初対面の大西監督とインタビュアーの緊張もほぐして頂き、しっかり「対談」できました。短い時間でしたが、たくさんいい話を聞かせていただき、本当にありがとうございました!

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